Dr. 千鳥橋伝法の事件簿

Dr. 千鳥橋伝法(どくたー・ちどりばし・でんぽう)は医師ではない。森羅万象、細かいことがイチイチ気になって仕方がない法律専門職のおっさんである。

的(まと)

 先日、大阪市内のどこだったか忘れたが、小用を足そうとトイレに入り小便器の前で態勢を整えたところ、LEDライトでおほろげな青い光を投射するような形式で「的(まと)」らしきものが表示されていた。小便器もハイテクの時代である。

 黙示的にでも「ここが的(まと)でございます」といわれると、人間、どうしてもそこへめがけてシャーっと用を足すわけである。これは性(さが)だな(^_^;

 以前は、どちらだったか阪神電車の駅のトイレの小便器に、いかにも「的(まと)ですございます」というようなシールみたいなのが貼付されていて、「よしよし」とそこへめがけて用を足したものである。

 小便というのは、小便器に向けて考えもなく闇雲に放出すると目にみえないような小さな飛沫がそこらじゅうにとび散るようなので、公衆向けトイレの設置者としては飛沫を抑えるために男性用の小便器に「的(まと)」を設けるのはたいへん合理的であると思う。