Dr. 千鳥橋伝法の事件簿

Dr. 千鳥橋伝法(どくたー・ちどりばし・でんぽう)は医師ではない。森羅万象、細かいことがイチイチ気になって仕方がない法律専門職のおっさんである。

道半ばなりやDX

 外国へ大急ぎで書類を送らねばならなくなった。

 で、若干の遠出になるが、某外資系の宅配業者のサービス・センターへ出向いた。連休中なので近所の取扱店の窓口受付が停止中だから、である。

 当該サービス・センターに到着して、窓口において記入すべき「送り状」をちょうだいと求めたところ、受付の兄ぃちゃんが「送り状」の必要事項をスマートフォンで入力してくれ、と。「手書き」の「送り状」は廃止したのだ、と。まぁ、何でもかんでも「ひとまずはDX」の時代ではある。

  しゃぁないので、iPhoneで指定されたQRコードを読み込んで入力画面を呼び出し、いざ入力開始。PCならスイスイいけるのだが、スマートフォンでこーゆー作業をするのは実にキツい。老眼をしばしばさせて目を細めに細めてどーにかこーにか入力終了。めでたく受付番号とバーコードとが表示された。

 んで、再び兄ぃちゃんを呼んで、あなたのゆーとおり、受付番号とバーコードとが出たで、と。兄ぃちゃんは奥の部屋に入って何かゴソゴソやっていたが、暗い表情で窓口へ戻ってきて、いくら調べてもシステムにこの度のデータが出てこんのです、と。

 んなら、この受付番号とバーコード、これ何やねん、と。

 ちょっと待ってくださいねと兄ぃちゃんが再び奥に引っ込んだのでしばらく待っていたら、奥から「手書き」の「送り状」をもって戻ってきた。仕方ないのでこれに書いてくれ、と。

 そんなんあるんやったら、最初から出さんかいな、と(-_-;

 一応、これは廃止されてますのでね、と。

 知らんがな、と(-_-;