Dr. 千鳥橋伝法の事件簿

Dr. 千鳥橋伝法(どくたー・ちどりばし・でんぽう)は医師ではない。森羅万象、細かいことがイチイチ気になって仕方がない法律専門職のおっさんである。

苛政猛於虎也

 社会保障の台所が苦しいのは分かるけど、現場の実感としてはちょっとこれはきつすぎるんちゃうかなぁ(-_-; 中小って、ホンマ、余裕ないカツカツのとこ多いよ。

産経 (2019.11.13 11:27)
厚生年金パート適用拡大へ 「50人超」案有力
https://www.sankei.com/life/news/191113/lif1911130018-n1.html

 現在の「従業員501人以上」という要件を「51人以上」に引き下げるという案らしい。パート労働者が厚生年金に加入することができるようになるという労働者にとってプラスの面はあるけど、加入したくないパート労働者が(この強烈な人手不足の中)離職してしまうとか、企業が人員整理をして要件から逃れようとするとか、もう経営が成り立たないので廃業する決定をしてしまうとか、いろいろとデメリットもあると思う。「角を矯めて牛を殺」しては元も子もないよな。

 というか、社会保障の制度ってなんでいくつも存立させる必要があるのかが分かりにくい。どうして1つにまとめられんのかね。制度を必要以上にややこしくしているせいで、無意味なコストがかなりかかっているような気がする。