Dr. 千鳥橋伝法の事件簿

Dr. 千鳥橋伝法(どくたー・ちどりばし・でんぽう)は医師ではない。森羅万象、細かいことがイチイチ気になって仕方がない法律専門職のおっさんである。

ハイチュウはとてもよろこばれる

 「外国人技能実習」という制度がある。開発・発展途上国等から青年・壮年を受け入れてわが国の企業等で一定期間働きながらわが国で培われた技術・技能・知識を習得してもらい、これを母国に持ち帰って技術移転をしてもらうことによって当該国等の経済発展を手助けしていこうではありませんか、という「人づくり」のためのわが国の国際貢献制度でありますね。

 わが国には、職業訓練制度が当たり前に整備されているが、開発・発展途上国等にはこーゆー制度がないのが普通みたいで、若者を日本へ送り込んだら給料がもらえる上にバッチリ「職業訓練」までして返してもらえるというわけで、まぁ、当該国等にしたらこんなありがたい制度はないわけでありますな。

 ただ、まぁ、人間が作る制度には完璧なものなどあるはずがなく。国際貢献からすっかり気持ちが離れてわが国の人手不足を軽減するための装置として機能しているのも間違いない。で、よくよくみていくと穴もありまして、内外のあくどい連中がそこからストローを突っ込んでチューチューやっとるのね。わたくしどもとしては、まぁ、当局に徹底的に取り締まりをしていただくこととして、本制度ができるだけ本来の姿に落ち着くよう期待するしかない、と。

 で、当職には技能実習生といろいろとかなり突っ込んだお話をする機会がある。初対面の者とお話をするときはやはり「つかみ」が大切。当職の場合は「つかみ」として「ハイチュウ」を利用する。「ハイチュウ」を数個ずつ配布して話に入る前につまんでもらうと、やや硬かった表情がとたんに笑顔になって「センセイ、おいしいですっ!」ってことでスッと本題に入ることができる。

 ハイチュウ・マジック(^_^;

 なお、技能実習でヤバいことやってる先があるときは、こんなの絶対に許してはいかんのでどんどんタレコんでいただきたい↓

外国人技能実習機構
公益通報
https://www.otit.go.jp/koueki_tsuhou/