Dr. 千鳥橋伝法の事件簿

Dr. 千鳥橋伝法(どくたー・ちどりばし・でんぽう)は医師ではない。森羅万象、細かいことがイチイチ気になって仕方がない法律専門職のおっさんである。

11月22日

 ビジネスで割と成功している知り合いの外国人男から在留資格の相談。彼は長く関西に住んでいるので関西弁ペラペラ。もう数年来、日本人の彼女と仲よく同居している。

当職: 彼女と結婚して配偶者のビザに変更すればほとんどの問題が片付くんちゃうの?

外国人男(以下、「外男」): いや、センセ、結婚はまじで「墓場」やでぇ。ぼくの友だちでも結婚した奴ってたいていロクなことになってないもん。子どもができる時分までは仲ようやっとるんやけど、その後がだいたい終わっとるよねぇ。ずっとうまいこと行っとる奴って数えるほどしかおらん。

当職: え、そーなの(^_^;

外男: センセは結婚しとんですか?

当職: あぁ、おかげさまで結婚しとりますよ。幸せですけどね。

外男: エエなぁ・・・日本ってねホンマ特別な国なんよ。ぼくも日本で生まれたかったわぁ。

当職: あぁ、そーなんや、あはは(^_^;

 昼飯を食べに外へ出たら日曜にもかかわらず区役所入口に長蛇の列ができている。え、何?  個人番号カードの申込みを日曜でもやっているのかな? とも思ったが、よくよく様子をみているとみなさん婚姻届出書を携えているカップルであった。

 11月22日は「いい夫婦」の日とゆーことで、この日にあわせて婚姻届出をするカップルの列ができていたのであるな。警備員のおじさんが婚姻届出書を広げてにっこり微笑むカップルの写真を撮影してあげていた(親切やなぁ)。新婚さん、末永くお幸せに。

 ちなみに、婚姻の届出は閉庁中でも可能である。役所が休みや時間外でも、警備員さんが書類を預かってくれる(本人確認のため、運転免許証や個人番号カードなど顔写真付きのIDカードを持参すべし)。後日開庁時に担当職員が当該婚姻届出書を審査して問題なければ警備員さんが預かってくれた日にさかのぼって受付・受理となる。