Dr. 千鳥橋伝法の事件簿

Dr. 千鳥橋伝法(どくたー・ちどりばし・でんぽう)は医師ではない。森羅万象、細かいことがイチイチ気になって仕方がない法律専門職のおっさんである。

とても切実な訴えかけ

 某地の主要な商店街を移動中のことである。のぼりを片手に献血を呼びかける女性をみかけた。たぶん、日本赤十字社の関係者なのだろうと思われるが、通行中の者どもに深々と頭を下げて「なんとかお助けいただくことはできませんか」と食らいついていた。献血の呼びかけで「お助けください」とゆーのははじめて聞いたと思う。

 とても「切迫感」が漂っていて、おい、それほどまでに血液が不足しているのか、マジなのか・・・と思わせるような説得力のある訴えかけであった。

 JRの主要駅の駅前では献血を呼びかける日本赤十字社の関係者と思しき方々が日々がんばっていらっしゃるが、さすがに彼女ほどの「切迫感」を漂わせる技量とゆーのか演技力とゆーのかはないと思う。

 献血をしてもよいとは思うんだが、正直なところ何かこわいので献血をしたことはない。当職はとても小心者である。

 なお、当職の知人の弁護士で、全国各地その赴いた先々で空き時間をみつけては献血をしている先生がいらっしゃる。この先生は、ほんとうに素晴らしい人間性であると思う。器が大きいのである。