Dr. 千鳥橋伝法の事件簿

Dr. 千鳥橋伝法(どくたー・ちどりばし・でんぽう)は医師ではない。森羅万象、細かいことがイチイチ気になって仕方がない法律専門職のおっさんである。

不思議な行動 其の弐

 商店街を歩いていると、右側通行だとか左側通行だとか特段に指定されてはいないのに自然に流れができてほとんどの者はこの流れに沿って歩いている。

 しかし、ときどきその流れに真っ向から逆らってグイグイ進んでくるのがいて、たぶん当の本人もかなり歩きにくいと認識しているだろうに何であえて逆行するのかなと、これまた不思議でならない。ほんとうに変わった人がいるもんだなぁと思う。

 昆虫のアリ。アリがうじゃうじゃしているのをしばらくみていると、ほとんどの者がどこからか昆虫の死骸を細かくしたようなものを巣穴へと運び込んだりして働いている。

 で、さらによく観ていると、とくに何かを運ぶでもなくその辺をあっちへ行ったりこっちへ来たりブラブラするばかりで特段何の働きもなしていないようなのがほんの少しだけおるんですな。コイツらはアリの世界で何の役目を果たしているのか? 巣穴に閉じこもって出てこないわけではないから人間の世界でゆーところの「引きこもり」ではなさそう。「遊び人」とか「髪結いの亭主」とかみたいな存在なのか。学問的にはもう答えが出ているのかも知れないけど、人間だけでなくアリにも変なのがおるとゆーことである。まぁ、当該アリに何某か役割があるのなら変だと決めつけるのは失礼かも知れんが(^_^;